キャッシュレスの決済方法は、世界的にも広がっており、今や世界のスタンダードと化しています。
ところが、日本での利用率は18%~20%と言われており、遅れをとっているのが現状です。
世界スタンダードとなる中、日本も負けじと次々と各社が力を入れてきており、新たにQRコード決済サービスが続々と登場してきました。
今回は、その中でも、Amazonが新たに導入したAmazon Pay(アマゾンペイ)のQRコード決済について解説します。
QRコード決済とは
QRコード決済とは、モバイルペイメントの一つで、店舗での支払いの際に、スマートフォンなどの端末で、QRコードを表示させて、決済できるサービスです。
手に持っているスマホでQRコードを表示させて、レジで読み取ってもらう。
それだけで支払いが完了するという非常に簡単な支払い方法です。スマホ決済とも言われております。
そんなQRコード決済にはメリットが多くあります。
- お金を持っていなくても支払いできる
- 小銭が必要ない
- レジのスピードが速い
- 支払いの履歴を見ることができる
- 各社ポイントなどの特典がある
QRコード決済サービスを行っている会社は
- LINE Pay(LINE)
- 楽天ペイ(楽天)
- ヤフースマホ決済(ヤフー)
- Origami(Origami)
- d払い(NTTドコモ)
- PAY ID(PAY株式会社)
- paymo(AnyPay)
- pring(株式会社pring)
- pixiv PAY(ピクシブ)
- ゆうちょ Pay(ゆうちょ銀行)
- Amazon Pay(Amazon)
これだけ多くのサービスがあります。Amazonも新たに参入したことで、もっと利用者が広がる可能性がありますね。
Amazon Pay(アマゾンペイ)について
Amazon Payは元々、オンラインで買い物をする時に利用する決済サービスでした。
Amazonのアカウントがあれば、ネットでの買い物時にIDやパスワードを入力するだけで、提携サービスのサイトで買い物ができるサービスです。
新規登録や、クレジットカードの情報などわざわざ入力しなくても、少ない情報だけで買い物ができることで、購入までの流れがとても簡単になりました。
実際に導入した会社では、コンパージョン率が20%向上した、新規ユーザーにおいては9倍もの向上があったなど、ユーザーも会社側も双方にメリットがあることが証明されております。
Amazon Payユーザーのメリット
- 面倒な個人情報の入力が不要(名前・住所・クレジットカード情報)
- 新規会員登録が不要
- Amazonのセキュリティシステムのため、安心・安全
特に、個人情報の入力においては、サイトごとのID管理が必要なく、個人情報を入力する手間が省けます。
最短で2クリックで買い物が完了するのはとても魅力でしょう。
- スマホなどの小さな画面であっても面倒な個人情報(名前、配送先、クレジットカード情報)の入力が不要:最短2クリックでお買い物が完了できる
- サイトに「会員登録」をしなくても、Amazonアカウントを利用して決済が可能。そのためサイトごとに必要だったIDやパスワードの管理が不要
- Amazonのセキュリティシステムでクレジットカード情報が管理され、導入事業者には伝わらないため、安心・安全に決済ができる
Amazon Pay(アマゾンペイ)QRコード決済について
このAmazon Payを実店舗で使えるようにしたのが、Amazon PayのQRコード決済です。
手に持っているスマホにAmazonのアプリをダウンロードしたらすぐに使う事ができます。
- 商品を選んでレジへ
- アプリを起動する
- AmazonPayを選択する
- QRコードを表示する
- レジでスキャンしてもらう
これだけでQRコード決済が完了します。
支払いは、Amazonに登録しているクレジットカードから自動で支払いされるので簡単です。
セキュリティ面においては、QRコードは30秒で更新されます。前回表示されたQRコードではアクセスできなくなります。
万が一QRコード画面が何かしらの方法で盗まれても、すぐに使えなくなってしまいますので、安心ですね。
Amazon Payの使い方
まず、アマゾンのアプリを立ち上げます。
右上のメニューを開くと以下写真のような画面が開きます。
1.プログラムと特典のところの「すべてを見る」という項目を選択します。
使ったことがある項目から上に表示されますので、一度使えば、写真の様に上に表示されます。
2.「Amazon Pay」を選択します。
ここまでくれば、下画像のように、すぐQRコードが表示されます。
3.商品をもって、レジでスキャンしてもらえば、支払い完了です。
どうですか?簡単だと思いませんか?
ちなみに、支払いは、登録されているクレジットカードから自動的に支払いされます。
決済完了時には登録しているメールアドレスにも連絡が来ますので安心ですね。
なお、クレジットカードの登録情報変更は、このAmazon Pay画面からもできます。
下のほうに、お支払い方法という項目があるので、ここをタッチ。
すると、支払い方法の選択画面に移行します。
この画面で、新しいクレジットカードの情報を入力すると、そちらのカードに移行します。
カメラがあれば、カードをスキャンというもので、スキャンすれば、いちいち番号の入力が省けますよ。
Amazon Payが使える実店舗
Amazon Pay(アマゾンペイ)の実店舗導入は、2018年9月現在、まだ実証実験中です。
QRコード自体の機能は使えるようになっており、東京都や福岡市内の数十店舗のお店でAmazon Pay(アマゾンペイ)QRコード決済を使うことができます。
飲食店や衣料品店などの中規模のお店を中心として普及しております。
福岡市はQRコード決済の実証実験店舗が多くあり、面白い取り組みをしております。(福岡市のサイトはこちら)
福岡市といえば屋台。この屋台でQRコード決済サービスが流行ったらどんどん楽しめそうですもんね。
Amazon Pay(アマゾンペイ)のQRコード決済は「NIPPON Tablet」と提携しており、
現在この「NIPPON Tablet」のシステムを導入している店舗がどんどん増えていることで使用できるお店が増えていることになります。
現在利用店舗は少ないですが、年内に10万台ものTablet配布を行い、利用店舗拡大に注力するようです。
(情報元:代理店募集.comより「QRコード決済タブレットを無償配布!「NIPPON Tablet」新規インフラ構築パートナー募集」)
これから先が楽しみなサービスですね。
まとめ
Amazon Pay(アマゾンペイ)のQRコード決済は、これからどんどんと発展していくサービスです。
利用者にとってのメリットは
- 支払いが簡単
- 手続きが簡単
- スマホ一つで完結できる
といった、スムーズな買い物に一役かってくれるでしょう。
デメリットとして
- 実用店舗がまだまだ少ない
- Amazonの会員でないと使えない
- クレジットカードの登録が必要である
といった形で、頻繁に利用するには、利用店舗の拡大が一番必要ではないかと考えます。
ネット上で使えるAmazonPay同様に、これから利用店舗は拡大するはずなので、楽しみなシステムです。