こんにちは!じりーさんです。
とても寒い時期が来ましたね。寒い冬には暖める機能を持ったものが多くありますが、お手軽に使えて外出のお供と言えばやっぱり『カイロ』ですね。
子供っていろんな事に興味を持ちます。先日カイロを買って暖かいね~ってやっていると、突然「カイロの中身が見たい」と言い出しました。触っていいもの?こぼれたらどうしようなど思いますよね。その子供心の解消に、このコンテンツが役に立ちますよ!
子供にもお伝えしやすいようにまとめてみました。
カイロの歴史

「温石」→「カイロ灰」→「ベンジンカイロ」→「カイロ」
江戸時代は石を温めて使う「温石」というものを使用しておりました。これは石を囲炉裏や焚火で温めてそれを布に入れて温めて使ったこと。これがカイロの始まりと言われています。火傷が多くあったでしょうね。
次に、「カイロ灰」炭の粉末を袋に詰めて、中で燃やす方式をとったのが明治時代。石から灰への変革期ですね。
次に「ベンジンカイロ」ベンジンの気化熱と白金の触媒効果を利用して発熱を行います。触媒とは簡単に言えば仲人さん。仲介人の役割ですね。燃焼を手助けしてくれる役割を担っております。これで、燃焼しにくいベンジンが効率よく熱を発します。
最後に現在の「カイロ」1978年ごろから利用されており、現在の状態になってから長く愛されている商品ですね。
カイロの発熱の仕組み
手にもってあったか~いを体感できるのがカイロですね。でもこのカイロってどうやって発熱しているのでしょうか?子供心にきになる質問でした。
鉄をそのまま外に放置していると赤く錆びてしまいます。これは酸化と言い、空気中の酸素と鉄が反応して起こる状態です。これを化学反応と言い、この時に発生する熱を利用したものが『カイロ』だという事です。
なので、お子様には「中に入っている鉄が空気と出会って仲良くなったときにくっつくから暖かくなるんだよ」とほっぺをくっつけてあげてください。
各成分の役割

中に入っているのは、①主に鉄粉です。鉄粉は先ほどの説明の酸化を行うのになくてはならない存在ですね。
②水と塩類。この二つで酸化を早める機能しております。空気と鉄が仲良くなるのを手助け!
③ヒル石。保水の機能をもっております。②である水分があるのに振るとシャカシャカするのはこのヒル石の保水機能があるから鉄分がサラサラになるからです。
④活性炭。酸素の供給を促します。鉄がいる場所への近道を作ってくれます。
⑤袋。中の袋は不織布という空気を通す布で覆われております。外の袋は空気を通さないようなフィルムで覆われております。売られている状態で暖かくならないのは、このフィルムがあるからなのです。
カイロは揉むと早く発熱は迷信⁉
カイロの袋を開けると皆さんシャカシャカと振りますよね。シャカシャカシャカシャカとあったまるまでずーっと振り続けます。
ちょっと待った!!
それ間違いですから!!!
現在のカイロは袋を開けて数回振ると発熱するような仕組みになっております。カイロは空気を通す小さな穴が無数に開いております。これが目詰まりを起こす可能性があるため、最近ではいっぱい振らないようにとなっております。
カイロは用途毎に作りが異なっております。よくある靴下用の貼るタイプのカイロ。これは靴の中という空気を取り込みにくい状態でも十分発熱するように作られております。普通のカイロを靴の中に入れてもなかなか温まらない理由はこれです。
まとめ
カイロは温まる道具と共に、一緒に温まる道具としてコミュニケーションが取れるかもしれません。子供の謎をわかりやすく解決することで親として、一番の価値がある時間となるかもしれません。また、探求心を損なわないように、どんなものだろうねと一緒に調べてみても良いでしょう。
「カイロ一つで温まる心」
以上、じりーさんでした。