子供たちってちょっとしたことで人をからかったり、無視したりして仲間外れにしちゃうことありますよね。今回、わが子が今まで仲良くしてくれた友達から無視される・避けられるそんな悩みを抱えていました。
そこで、解決に至った経緯や私から子供に掛けた言葉などをまとめてみました。子育ての悩み解決の参考にして貰えればと思います。
周りに避けられ始めた自分の子供について

我が子は、親ながら元気で明るい子供であると思います。
色々な友達が多く、仲間も多い方です。
ざっくり子供の特徴をまとめてみると
ポイント
- 小学校高学年の女の子
- 校内、校外にも友達は多い
- まとめたがり、仕切りたがり
- お節介焼き
こんな感じの我が子が小学校の高学年に上がり、最近になって今まで一緒に学校から帰っていた友達たちに避けられるようになり、悩んでいることを打ち明けてきたのが今回のお話の始まりです。
避けられたり、無視が始まったきっかけについて

問題の起点、一番重要だろうと考えるのが、避けられたり無視が始まったきっかけだと思います。
どういった経緯で避けられるようになったかと言うと、
- 娘がちょっかいを掛ける(からかう?)
- 相手が嫌だと言っても続ける
- ついに相手の子に避けられるようになる
小さな子どもにありがちな行動だと思います。娘は十分悪いことをしています。なんせ相手が嫌だと言っても続けてちょっかいを掛けたこと。これがきっかけですから。そうして、相手の子の取り巻きと共に、避けられたり、無視されることが始まりました。
この状態になった時に、初めて親として子供が悩んでいるという状態に気付いたというわけです。
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悩んでいる子へのアドバイス「構わないでいんじゃない」は失敗
さて、悩んでいる我が子にどうアドバイスしたらよいものか

最初はこんな感じに深く考えないでアドバイスを行いました。
これは失敗。
我が子の気持ちを考えていなかった、理解を深めていなかったのです。
相手から避けられる状態になっても、相手の事が好きな娘。
もちろん、気持ちがの通りに相手に伝えます。
「なんで避けるの?」
「どうして一緒に帰ってくれないの?」
こんな感じで、私が気づいたときには、相手に何度も詰め寄っている状態でした。相手の子は嫌がっているのに。

娘にとって相手の子が自分を避けるのが気に入らないんだろうと思います。
「一緒に帰ろうって約束したのに」
「もう嫌いなら連絡しないからね」
「嫌いなら嫌いって言えばいいじゃない?」
さて、こんな感じで詰め寄られた相手の子はどうしたと思いますか?
もちろん、今までより露骨に避けるようになりました。
そして、
反応を面白がるようになりました。
娘「一緒に帰ろう」
相手「いいよ」
放課後になったら、真っ先に他の子供と走って帰る相手の子。置いてかれる我が子。
そして、怒って相手に詰め寄る娘。
こんな娘の反応が相手の子からすると楽しいのでしょうね。より一層、振り回す行動をとるようになりました。
怒る子へアドバイス「ごめんねを伝えて」

この辺から私の対応が本格的になりました。

子供がやってしまったこと、反省している事、相手の親御さんからの心配。
色々と含めてお話を娘にしました。
基本的に、子供同士のケンカやもめ事は当人同士で解決する事というのが信条であります。
本人から「謝りたい」の言葉が出たので、相手の親御に伝えて、相手の子自身も、娘から謝る時にちゃんと話を聞いてもらえるように促してもらえるようにお話をしました。
結果はというと
「相手が逃げるので話できなかった」
泣きながら訴える娘です。
さて、どうしたものか。
気持ちを整理させるアドバイス「子供の話をよく聴くこと」

この日は、3時間かけてお話をしました。
- 今までの経緯
- 自分が感じた事
- 相手が感じた事
- 自分がした行動はどうか
- 相手がなぜ行動するか
- 自分自身の気持ちについて
こういった話をする中で、子供自身、自分がした行動を客観的に振り返ることができます。
そして、この話を紙に図を書き込みながら伝えました。

箇条書きでもよいので一つずつ整理しながら話をするとわかりやすいです
ポイント
- 自分が感じた事:自分がした行動や相手がした行動に対して自分がどう感じたかを口にしてみる
- 相手が感じた事:自分がした行動や相手がした行動で相手はどう感じているか想像してみる
- これからどうしたいか:自分がしたいことを前向きに考えることができる
これからどうしたいかの中で、自分が相手の子のことを好きだという気持ちが大きいのを感じました。
私はこれは本当に大切にしたい気持ちです。だけど、相手が好きなのに、相手は好きになってくれないもどかしさというものが娘の行動にアンバランスさを出してしまっている原因となっています。
また、
自分が反応する⇔相手が面白がる
この相関図に関しても詳しくどう思うかを我が子の言葉で出してもらいました。

自分がどれだけ好きでも、相手にとって嫌なことをしている状態では相手は好きになってくれない。相手を無理やり変えよう(脅し文句で詰め寄る)とするのではなく、自分が相手の子のことを好きな気持ちを持ったままで、相手の子が好きな事をしてあげたらよい。
つまり、
相手が逃げたいなら逃がしてあげる
避けたいなら避けてあげる
自分は自分の楽しいことをする(相手に振り回されない)
相手が自分のことに興味を持ったら好きな気持ちを伝える行動をとる
ポイント
- 自分が反応しない⇒相手は面白くない
- 自分が楽しそう⇒相手はいいなと感じる
- 相手が話しかけてくる⇒普通に対応する
学校であれば、接するタイミングや話をするきっかけはいっぱいあります。自分が相手のことを好きな気持ちを持っていればよくて、自分が好きなことをして楽しい状態を作っておけば自然に相手が話しかけてくれるタイミングがあるだろうと考えます。
嫌がられる行動を取るより、好きだから、仲直りできるきっかけを作って待とうという戦法です。
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「変えることができるは自分だけ」
人は人
相手をどれだけ好きでも、相手を変えることはできない。
変えることができるのは自分だけ。
自分が変われば、相手が変わるかもしれないし、変わらないかもしれない。相手が変わらなければ、変わってくれるまで自分が変わり続けるしかない。
今回、娘のした対応は
相手に変わることを強要する手段でした。
本人は経験が浅く、対応方法をこれしか知らないのです。
自分が嫌なことをしたのを棚に上げて、仲良くしてくれないのはおかしい、嫌いになるけどいいのか、話しないけどいいのかって脅しをかけて相手の気を引こうという手段に出ております。これでは相手が嫌になる事はあっても、好きに変わる事ってないですよね。
自分が相手を否定することで、相手はより守るためにガードを固める。
それでは、関係をよくすることはできません。
自分が変わる事
- 謝ることができなかったなら、謝る
- 面白がっている相手には反応しない
- 相手がしたいことをしてあげる(逃げたいなら逃がす)
- 自分は楽しいことをしっかりする
元々、友達の多い社交的な我が子です。リーダーシップを取りたがるという側面はありますが、一緒に遊ぶ子は多いです。相手の子が嫌がっても、十分周りの子と遊ぶことができて、毎日楽しく過ごすことができるはずです。
楽しく過ごすうちに、相手も忘れて一緒に遊びたいなと感じたり、友達を通じて仲良くなりなおしたりできるはずです。
もし仲直りできなかったら
その時は、仕方ないのです。
相手が嫌な気持ちを持っているなら、謝るし(自分が悪いことをしたので)、行動を変えます。自分がされた嫌なことは反応せずに過ごします。自分が相手のことが好きなら、それでいいのです。自分が好きだから、相手も自分のことを好きにならないといけないというのは、自分のことが好きな人のことを好きであって、相手のことが好きではないのです。
まとめ
長くなってしまいましたが、周りの子から避けられたり、無視されたりするお子様に悩んでいる親御さんは多いと思います。
我が子の対応がすべてではありませんが、悩んでいる子へしっかりと耳を傾け、一生懸命話を聴くことで、気持ちを整理させ、よりよい未来へ目を向けてくれるのではないでしょうか。人間関係なので、全てがうまくいくわけではありませんが、相手への配慮と、子への勇気づけができれば、解決できることだと信じております。
人生を変えてくれる本たち
私自身、アドラー心理学を子育てを通じて学んでいると自覚しております。子供に対する向き合い方、人生における幸せとは何かを学んでいます。下記に紹介する本は、アドラー心理学の中でもとても分かりやすく、実践向きな本だと感じております。ぜひ手に取ってみてください。