「子供に5時になったら勉強しようね。それまで遊んでてもいいよ~」って言ったけど、5時になってもまだ遊んでいる。自分から時間に気づいて行動してほしいって思ったことは多々あるでしょう。何度口を酸っぱく言っても、時間が過ぎているのに気付かなかった!って子供が言うこともしばしば。
時間管理術を学ぶことも、立派な大人に成長するために必要ですよね。
そんな時間の感覚を身に付ける為に、便利なアイテムと方法をを紹介します。
子供の時間感覚を知ろう
子供は大人と違って、なんでものんびり。どうしても時間がかかってしまいます。何かに集中してしまって、他のことが手につかなかったり、何かをしている最中に別のことを始めてしまうことも・・・。
「早くしなさい」「早く起きなさい」「早く食べなさい」「早く宿題しなさい」「早く寝なさい」。ついつい口にしてしまうこの言葉。早く〇〇って言葉、毎日・毎回、言い続けてしまって口癖になってしまいませんか?
この言葉「早くしなさい」というのは、実は子供の教育上あまり言ってはいけないのです。
早く〇〇しなさいという指示の言葉をかけ続けると、子供は、言われないと行動をしない「指示待ち人間」となってしまう可能性があります。こうなってしまってからでは遅いのです。
この早くしなさいという言葉をかけて、子供がうまく行動するようになったなど、効果を感じられたという人は実は少ないのです。「言っても全然聞かない」と思いながら言い続ける親にも問題があることを認識した方がよいでしょう。子供は「早く〇〇しなさい」と言われても、何をどうすればよいのかわからないことが多いのです。そのうえで、毎日同じように声をかけられたら、注意されることに慣れて、次第に聞かなくなることでしょう。
とはいっても、子供が時間通り行動してもらう事は必要ですよね。子供が小さな時は、時間通りに行動するのは難しいものです。親が補助の役割をしながらうまく誘導することが必要です。その中で、時間を管理する時間マネジメントの方法を自ら習得していくのです。ここには、親の手助けが必要となるでしょう。
やることをリスト化する:メモ
この方法は大人でも同じことをやります。やらないといけないことを忘れないように、メモに残します。
パソコンやスマホを利用している方ならToDoリストやリマインダーと言われるものです。これを実際に子供と一緒にやってみましょう。
お家に帰ってきたらまず「今日やること」を聞き出します。
POINT1.習い事も学校に関係ないことも全部出す
2.思いついたことも全部
3.やりたいこと、絶対やらないといけないことを分ける
4.見たいテレビなどは時間も一緒に
さて、この聞き出したやることリストを書き出していきます。
ポストイット(付箋)やメモを利用すると良いでしょう。
先ほどのやることリストに優先順位をつけましょう。
- 絶対やらないといけないこと:◎ やりたいこと:〇
- 最初にやることから順番に番号をつける
このように、何を最初にやらないといけないかがわかるよう明確にします。
これを壁などに貼ってもよいですし、ホワイトボードなどに貼っても良いでしょう。とりあえず、よく目について見える場所に貼り出すことがポイントです。このことによって、子供が自分自身で、今やらないといけないことが目に見え、その順番で、順序良く物事をクリアしていく方法を身に付けることができますよ。
時間を意識する時計管理術
時間を管理するためには、まず、時計をアナログ式の物にしましょう。
大人の感覚では、何時になったらという行動が数字でわかります。例えば、
- 12時になったらお出かけ
- 11:00から家事を済まして
- 11:40から準備して
- さあ、お出かけ
と、このように準備が進みます。大人なら残り何分というのが、デジタル時計でもパッと見てわかります。これが子供の場合だと、
あと何分がどれくらいの長さかわからない
この点が、一番ネックとなります。気付いたら時間が迫っていて、今やろうと思っていたのに!という現象が発生するわけです。
これに対処する方法として、「時間とやること」をリンクさせる方法があります。
- 時計の長い針が「12」になったらお風呂入ろう
- 「3時」になったらおやつね
- 「5時」から宿題の時間
- 「7時」からテレビを見る時間
このように、行動と時間を連結させて考える癖をつけていきます。このことで、自分の行動の中に時間がインプットされます。
続いて、自分で時間を決めさせる!
遊んでいるとどれだけ時間があっても、まだ遊びたいと感じるものです。そこに、やめる時間を自分で決めさせること。これによって、自分で時間を決めたこと、自分で決めた内容を守らせることに繋がります。
「Amazon Echo」の機能を使う
上記の2項目をAIを使ってやってみませんか?
私の家で実践して、効果があったので、これをお伝えしたいなと思っておりました。
それは、「Amazon Echo」のアレクサの機能を使う事。「Amazon Echo」は、声で音楽をかけたり、調べ物をしたり、家電を操作したりできるスマートスピーカーです。もちろん、子供でも、「アレクサ」と呼びかけると使うことができます。
アレクサの機能の中で、リマインダーとアラームの機能を使います。
やり方は簡単
私「○○ちゃん、今日やることは何かな?」
子供「宿題があるよ」
私「何時にやるのかな?」
子供「5時に宿題をするっ」
私「じゃあ、アレクサに伝えてみよっか!」
子供「アレクサ、5時に宿題をするをリマインドしてっ!」
と、こんな感じに、リマインダーの設定が終わります。
アレクサは同時に色々なリマインダーを設定できます。最初にお伝えしたメモと同様の機能ですね。その時間になったら教えてくれるので、管理もしやすいはず。子供自身が決めて、アレクサに伝えることで、意識ができます。
POINT1.自分で決める
2.自分でアレクサに伝える
3.ゲーム感覚で楽しく
最後のゲーム感覚というのが、一つ重要なポイントです。なんでも楽しくやらないと。絶対に、時間がきたらやらないといけないではなく、あくまで目標は時間の管理をうまくすること。その方法を学んで成長することですから。
まとめ
子供が時間管理をうまくできないのは、子供ならではの特性です。集中力もありますし、やりたいこともいっぱい。頭の中で順序をうまく組み立てたり、整理したり出来ないのです。
しかしながら、大人になるにつれて絶対に習得しないといけない時間の感覚。うまく教えるためには
- やることをリスト化して見える化
- 優先度を決定させる
- 時間になったら、近づいたら知らせる
- 普段から意識できる環境づくり
以上が必要です。自分の興味あることに没頭させてあげる分、けじめをつけて行動できるようにうまく促してあげてくださいね。