アレクサに待望の新機能「会話継続モード」が加わりました。これによって、実用性が飛躍的にアップしたので、その詳細をお伝えしようと思います。

会話継続モードとは
会話継続モードとはAmazon Echoのアレクサで新しく追加された機能です。
アレクサには、ウェイクワード(指示を伝えるために必要な言葉)が必要です。例えば「アレクサ、音楽をかけて」と言うように、音楽をかけて欲しい時にまず「アレクサ」とお願いをするときから始まります。
何度もお願いをするときにも毎回「アレクサ、○○して」「アレクサ、○○して」と「アレクサ」というウェイクワードを発しないといけませんでした。この毎回伝えていた「アレクサ」という言葉を最初に伝えて、2個目の指令を伝えるときにもう一度「アレクサ」という必要がなくなったのです。
従来の伝え方 | 会話継続モードを使った場合 |
「アレクサ、テレビをつけて」 | 「アレクサ、テレビをつけて」 |
「アレクサ、電気を消して」 | 「電気を消して」 |
「アレクサ、音楽をかけて」 | 「音楽をかけて」 |
会話継続モードの使い方と注意点
ウェイクワードを何度も繰り返すことなく続けて複数の質問ができるようになった会話継続モード。
設定を有効化した場合、アレクサ搭載のハンズフリー端末ならほぼ対応しております。
Amazon Echoの場合は、最初に指示をした後、通知のLEDが青色に点灯しています。この点灯している間はAlexaが起動している状態にあり、次のリクエストが受け付けられる状態にあります。LEDが点灯していない時は会話を受け付けていないため、注意が必要です。時間はおよそ5秒程度です。意外に早いので注意。
リクエストを受け付けている状態では、会話を記録されていますので、この点は注意。終了したいときは、「止めて」「キャンセル」などのコマンドを投げかける必要があります。
ポイント
- Alexaへのリクエストは連続してできる
- Echoの場合、LEDで受付中をお知らせ
- 動作中は会話を受け付けていない
- やめたいときは「キャンセル」を伝える
会話継続モードの設定方法
会話継続モードは通常の設定ではオフ状態になっております。最初に使いたいときに、設定をする事が必要になりますので、注意してください。
ここから、設定方法を記載していきます。
step
1Alexaアプリのメニューを開く
メニューの下側にある、「設定」の項目をタップして設定画面を開きます。
step
2設定をしたいデバイスを選択
設定はデバイス毎になるため、自分が設定したい端末を選択します。ここの場合は、「じりーさんのEcho」を選択しております。
step
3会話継続モードを選択
デバイスの設定画面から、会話継続モードという項目を選択します。
step
4会話継続モードをオンにする
以上のステップで会話継続モードがオンになります。
ココに注意
会話継続モードはデバイス毎に設定しなければならず、全部のデバイスで使いたい場合は、毎回この設定が必要です。
使ってみた感想
今まで、Amazon EchoでAlexaに指示を出すときに、毎回「アレクサ」「アレクサ」って言うのどうにかならないのかなって正直思っておりました。そこで、今回の優良なアップデートです。めちゃくちゃ嬉しかったですね。ついに、Alexaも実用の範疇になってきたのかって。


しばらく、使ってみて
ポイント
定型アクションの代わりに使える。設定をしなくても、そのまま声に出せばよいなと感じた。
電気を点ける、テレビをつける、ニュースを聞くといった事を定型アクションに組み込んでいる方も多いと思います。設定すれば、一言で全部一気にやってくれますからね。ただ、全部設定するのは面倒だし、定型アクションのコマンドを覚えないといけないし。
今回の会話継続モードを活用することで、やりたいことをスムーズにしてくれたなと思いました。定型アクションのコマンドを覚えていなくても、電気とテレビを点けたい、だから「アレクサ、電気点けて、テレビつけて」と順に伝えるだけですから。

まだまだと感じた点は、
もう少し頑張れ
- 会話継続の反応時間が短い
- 処理、動作中は反応しない
会話継続の反応時間を計測してみたら、5秒。アレクサに指示を出して、すぐに次の指示を出さないといけません。迷っている暇を与えてくれません。時間オーバーになったら、何も言わずにAlexaは会話を切断します。キャンセル音がなればよかったなと思います。反応していないのに話しかける虚しさ・・・。
処理中・動作中は受け付けてくれません。これはなんとかして欲しいです。例えば、音楽を再生しているときに、「アレクサ、電気を点けて」と依頼すると電気は点けてくれますがそのまま会話継続モードになりません。音楽再生が優先されて、反応しなくなります。この点は、改善が必要ですね。

まとめ
圧倒的に良くなったと思います。特に、定型アクションの代わりに使えるなと思います。
スマートスピーカー以外のデバイスで使うことは多分ないと思いますが、それでも、連続してコマンドを伝えることができるシステムは実用性が上がり、AIとしての使い方に未来感を感じることができます。まだまだ発展途上の部分はありますので、今後に期待しております。