仕事と子育てってなんか似ているなと感じたことないですか?
部下に叱るとき、子供に叱るとき、「ああ、失敗したな」と感じるときはどんな時でしょうか?
感情的になって、言いたいことを言って、相手のことを考えずに自分の気が済むまで怒るという経験ありませんか。
部下を叱るスキルと子供を叱るスキルってとっても似ているなと感じたので、お伝えします。
叱るとは
怒ると叱るには決定的な違いがあります。
何かご存知ですか?
それは
「誰のために」なのか
誰のために怒るのか、誰のために叱るのか。よく考えてください。
叱るは「相手の為」
怒るは「自分の為」
怒るのキーワードを考えてみると、感情的・攻撃的・一方的・威圧的など、自分の感情を相手に思いっきりぶつけている状態だというのがわかります。
一方、叱るのキーワードを考えてみると、成長・間違いの訂正・間違いの認識・導きなどといった言葉が出てきます。
どうですか?
叱るを考えてみると、相手のためにする行動なわけですから、感情的に伝える必要はないのです。
「相手の成長のために行動する」ということが目的だと、目的を達成するために、選択し、使い分け、何ができるかの最善の策を考えて、行動することに繋がります。
ここがわかると、ちゃんと考えて叱ることができるようになります。
怒ることを抑えるアンガーマネジメント
ここで一つアンガーマネジメントについてお伝えします。
どうしても、叱る=怒るになってしまう人は、アンガーマネジメントという感情をコントロールする方法をぜひ身に付けていただきたいです。
アンガーマネジメントの初歩は、
- 怒りの感情は衝動的
- 理性は6秒遅れてやってくる
つまり、何か物事が発生したときに、怒りの感情のみで行動するのではなく、一旦落ち着こうよということなのです。
遅れてやってくる理性を待つためにはこちらを参考に↓
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まずは6秒やり過ごす!「アンガーマネジメントで怒りをコントロールする方法」
アンガーマネジメントってご存知でしょうか? 仕事であれば、職場の人たちに対して。子育てであれば、自分の子供や妻・夫に対して。色々な面でうまくいかずに、イライラしっぱなし。つい声を大きく荒げて怒ってしま ...
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子育てとビジネスの共通点
最初にお伝えした通り、「子育ての叱るとビジネスの叱る」は同じだと考えることができます。
子供に叱る=部下に叱る
手法は同じですね。人間は大小あれど、すべて人として対等である。自分の子供でも、会社の社員でも、人として同じに扱う必要があります。
つまり、
やる気になるのも傷つくのも、子供も部下も同じなのです。
叱り方一つで、モチベーションがアップする事もありますし、さらに能力が向上することもあります。
ポイント
- 叱り方一つで相手は変わる
- 適切な叱り方は同じ
- 怒るはやらない
上手な叱り方のポイント
適切な叱り方にはポイントがあります。
子供に対して叱るときと、部下に対して叱るときでは、言葉遣いや諭し方は変われど、基本的な人格に対しての扱いは一緒なのです。
ポイント
- 理性的に伝える
- 手短に伝える
- 人格に触れない
- 1対1で叱る
- 見て見ぬふりをしない
基本的には、5つの項目について挙げられます。
理性的に伝える
一番重要なポイントではないかと思われます。
感情で怒らないこと!
まず、アンガーマネジメントの内容に沿って、怒りが沸いたときはすぐ言葉にするのではなく、少し待ちましょう。
そして
子供の場合
怒る前に、理性的に何故やったのかしっかりと聴く(起こった現象を確認)
部下の場合
事実を確認するために、何が起きているのかをしっかりと聞き出す。(起きた現象の確認)
手短に伝える
事実を手短に伝える。
よくありませんか?
叱っているうちにアレもコレも思い出してきて、段々イライラして、昔のことを持ってきて怒ることはやってはいけません。
子供の場合
その場で、起きた事実を「ダメ」と伝える。危ない⇒ダメ!極端に言えばこれくらい。落ち着いてからゆっくりなんでダメだったのかをお話すればよいでしょう。
部下の場合
同時に何個も指摘されると、どう思いますか?一回の指摘は1つだけ。つい言いたくなる気持ちはありますが、一つに絞って伝えるようにしましょう。
人格に触れない
これは注意が必要です。
会社で働いている場合は、パワハラ。子育てでは、人格形成に問題を起こします。
「これだから、お前はダメなんだ」
こんな注意をしていませんか?
子供の場合
「○○ちゃんは、叩いたのがダメなんだよ。」例に挙げた叩いたという事実に対して叱りましょう。決して、「叩くような○○はダメな子」という叱り方はしてはいけません。
部下の場合
「○○さん、提出物間に合ってなかったね、どうしたの?」事実を伝えて、ここから叱る行動に入りましょう。何回もミスする人に対して「○○さん、まだ終わらないの?これだからゆとり世代はっ!!」などと、言うともはやパワハラです。
1対1で叱る
人格否定と同様に、相手の自尊心を傷つける行動です。
人前で叱られると、相手はどう思いますか?
子供でも、自信を無くして、次頑張ろうと思えなくなるはずです。それが繋がって、自己肯定感の低い大人になってしまいます。
子供の場合
場所を変えて。兄弟姉妹がいる場合は部屋を変えましょう。叱るところを見られていたら、それをネタに笑いものにしたり、ちょっかいをかけてきます。そうすることで、子供は嫌な気持ちになります。
部下の場合
ミーティングの場で叱るは絶対にやってはいけません。ただのさらし者です。自分が優越感に浸るだけです。部下の自尊心、さらに周りとの関係性が悪くなるので、人に聞こえるように叱ることはしないこと。
見て見ぬふりをしない
見逃したというのは仕方ないかもしれませんが、見ているのに言わないのは、後々大きな問題となります。
私には言うのに、○○さんには言わない。不公平だとなるだけでなく、秩序の乱れた環境になることに繋がります。
問題の目は早めに摘み取ること。
子供の場合
その場で叱る。後々思い出したときに叱ると何を言っているか理解できません。やったその瞬間に気付いて間違いを訂正してあげましょう。
部下の場合
ちょっとくらい良いかな。関係性が悪くなるの嫌だし。これを放置すると、結局言うことを聞かない部下の完成です。ダメなところはダメ。良いところはしっかりと伸ばす。それくらいの度量を持てるようにしましょう。
まとめ
子供に叱るとき、部下に叱るとき、どちらも注意するべきところは同じです。
ビジネススキルを伸ばすことが、子供の将来を創り上げること。
学んだスキルは、しっかりと家庭に持ち帰ることで、子育てがうまくいきます。