「あっ、カタツムリさんだぁ。」でーんでんむーしむし、かーたつーむーりー。
歌いながらカタツムリの背中を持って、触っている娘。
しばらくその様子を見ていると私を見てくる娘。まさか持って帰るなんて言うんじゃないよね?と不安でいっぱいの私。そんな親の気持ちを横目に子供はカタツムリに興味津々。「ねえねえ、カタツムリさん持って帰りたい」…、はい、やっぱりきましたそのセリフ(._.)
カタツムリってヌメヌメしているし、ちょっと気持ち悪いんじゃ、、、と思われている方も多いと思います。しかし、意外とかわいい一面もあるんです。この記事を見たらちょっとだけカタツムリが好きになるかもしれませんよ。
ということで、今回はお子さんと一緒にカタツムリを育てる方法を紹介していきます。
カタツムリってどんな生き物?
まずは、カタツムリがどんな生き物なのかお話をしましょう。
カタツムリは貝の仲間⁉
カタツムリは海に住む貝の仲間です。陸に住んでいる貝という事で、陸貝と呼ばれます。正式名称はマイマイと呼ばれます。大雑把な定義として、殻を持つたないものをナメクジ。殻をもつものをカタツムリと呼びます。カタツムリ以外にマイマイ・でんでんむし・蝸牛(かぎゅう)などとも呼ばれます。
何を食べるの?
カタツムリの食事は落ち葉や枯れ葉などの植物がメインです。人工のガードレールなどについている藻類も食べるので、ガードレールやコンクリートに引っ付いていたりします。また、カタツムリも秋が来ると冬眠に入るため、栄養をしっかりと蓄えます。そのため、秋にはよく出てきていることが多いです。
家庭で飼育するにはレタス・きゅうり・ニンジンなど与えましょう。
また、殻を生成するためにカルシウムを多く必要とするため、貝殻や卵の殻を与えましょう。
カタツムリの形状
カタツムリは、殻が右巻きのものと左巻きのものがいます。特に多いのは右巻きのカタツムリです。右巻きか左巻きかは、殻頂を上にして、殻の口が手前になるようにしたときに、殻の口が向かって右になれば右巻き。左になれば左巻きです。
カタツムリは、乾燥に弱く、常に湿気を必要としています。雨上がりによく見かけるのは、普段は日陰に隠れていて、雨が降ると活発になり活動し始めるわけです。
体と殻は一体となっており、殻にダメージを受けたり、体を殻から引き抜いたりすると死んでしまいます。また、触角には目が付いていて、触ると引っ込むのが子供にとっては楽しいでしょうが、負担がかかるのでやめてあげましょう。
カタツムリの育て方
子供が「カタツムリ飼いたーい」と言ってもそのままお家に置いておくわけにはいきませんよね。やっぱり飼うならちゃんと育ててあげないといけないものです。どうやって育てていくか解説していきます。
飼育に準備するもの
まずは、育てるために必要なものを一覧にしてみます。
ポイント
- 虫かご(水槽でも大丈夫です)
- 腐葉土(ペットショップなどで売っています)
- 木の枝や葉っぱ(落ち葉など)
- 餌(下で説明します)
- 霧吹きスプレー
これだけあれば、とりあえず育てることは可能です。色々凝るのであれば、虫かごのサイズやジオラマみたいに木や石、葉っぱなどの配置を考えてみたりすると楽しいかもしれません。霧吹きスプレーはカタツムリの生活には湿気が必要です。そのため、湿気を与えるために、水を霧吹きスプレーに入れてたまにシュッシュッとかけてあげてください。
虫かごは蓋つきの物を!
カタツムリはつるつるしたところでも平気で登ってきます。
虫かごには蓋が必須です。
100均でも販売していますし、安いものでも十分なので、カタツムリの飼育環境を整えてあげましょう。
床材は腐葉土など保湿性の良いものを
かたつむりは乾燥に弱いため、保湿性のあるものが床材に適しています。
普段は自然の中にいる生き物なので、畑の土や枯れ葉をなどを持って帰って入れておいても良いでしょう。
昆虫用でも販売しています
その他、落ち葉や小さな木の枝などを拾ってきて入れてあげると良いです。
木の枝は、よじ登って見せてくれるので、観賞用にも良いですよ。
霧吹きは必須
カタツムリは乾燥に弱いです。
そのため、普段から定期的に湿度を保ってあげる必要があります。
その湿度を保つために必要なのが、霧吹き。
100均でも販売していますし、簡単に入手できるので、一つ買っておきましょう。
カタツムリの餌について
カタツムリは植物を食べます。なので、家庭で用意しやすい餌は
- レタス
- キャベツ
- ニンジン
- きゅうり
- 卵の殻
などです。特に卵の殻は、カルシウムを摂取するために必要なので、置いてあげてください。カルシウムはカタツムリの殻を作るために必要なものです。餌は、植物系は色々食べますので、最初は何個か置いてみて、見ててよく食べるものがわかれてくるので、好みのものを上げるようにしてあげてください。
カタツムリは餌を食べるとウンチをします。このウンチは食事の色によって変化するので、あげた餌とウンチの関係性を記録して子供の自由研究にしてみても面白いかもしれませんね。
エサを入れるお皿は、小さくひっくり返らない物が良いです。昆虫用のエサ皿など良いですよ
個体数を増やす
カタツムリは雌雄同体という、オスとメス関係ありません。つまり、二匹いれば交尾を行い、子供ができます。オスやメスを判断して二匹を入れる必要がないので、楽チンでよいですね。
卵を産む場所は、地面の浅い所や木の根元の隙間で、卵は一か所にまとめられて生まれます。
多くは、一週間から一カ月でふ化します。
寿命、死んだかもしれないと思ったら
カタツムリは意外と長生きであります。小さい個体から大きい個体まで種によって異なりますが、小さいもので1年~、大きい物で3,4年~生きると言われています。きっちりと飼育してあげると長生きします。
なお、カタツムリは冬季には冬眠するので、殻から出なくなって死んでしまったと思うこともあるかもしれません。暖かくなって、冬眠があけると自然に殻からでてきて動き出すので、冬季は死んだと思わずにしばらく様子を見てあげてください。
なお、室温を20度で保つと、冬眠はしないようです。
死んでいるかどうかわからなくなったら、虫かごの中が乾燥してしまっている可能性もあるため、虫かごに霧吹きで水をスプレーしてあげてください。湿気が戻ると動き出すこともあります。動いている姿はすぐには見ることができませんが、場所を移動していたり、かごの上に引っ付いていたりするのですぐにわかります。
終わりに
子供がとっても飼いたいと言ってしまって、仕方なく飼ってしまったという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、食べる餌によってウンチの色が変わったり、餌を食べるときにショリショリといった音が聞こえたり、観察をしているととても興味深い動きに愛着がわいてくると思います。
自由研究にもぴったり
世話も簡単
見てると意外と可愛い
そんなカタツムリ、一度飼ってみてください。
カタツムリのウンチ掃除毎回させられるじりーさんでした。